欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/11/17

西欧

ユーロスターが新型高速車両を公開、来年に投入へ

この記事の要約

英仏海峡トンネルを利用して英国と欧州大陸を結ぶ国際高速列車ユーロスターは開業20周年に当たる13日、来年に導入する新型車両を公開した。新路線の運行に合わせたもので、計17編成を投入する。 新型車両は独シーメンス製の「ヴェ […]

英仏海峡トンネルを利用して英国と欧州大陸を結ぶ国際高速列車ユーロスターは開業20周年に当たる13日、来年に導入する新型車両を公開した。新路線の運行に合わせたもので、計17編成を投入する。

新型車両は独シーメンス製の「ヴェラロ」をベースとした「E320」。最高時速は320キロで、現在運用している車両の299キロを上回る。さらにスペースが広くなり、1編成の定員は20%増の900人に拡大する。

ロンドンとパリ、ブリュッセルを結ぶユーロスターは1994年11月14日に開業。利用者を順調に伸ばし、現在はロンドンと両都市を結ぶ旅客輸送市場(空路を含む)で80%のシェアを握っている。同社は来年5月にロンドン~マルセイユ、16年にロンドン~アムステルダム路線を開設する計画。路線の長距離化に伴う航空会社との競争激化に備えて、高速の新車両を投入する。

ユーロスターは当初、「E320」を10編成投入する予定だったが、新たに7編成を発注したことを明らかにした。これによって新車両調達額は総額10億ポンド(約12億6,000万ユーロ)に達する。