伊防衛・航空宇宙大手のフィンメカニカは18日、日立製作所から鉄道部門を買収する提案を受けたと発表した。提案の内容は明らかにしていないが、年内の売却完了を視野に買収案を検討するとしている。
巨額の債務を抱えるフィンメカニカは、債務圧縮のため鉄道車両部門のアンサルドブレダ、鉄道信号部門アンサルドSTSを売却し、経営資源を中核の航空宇宙、防衛事業に集中したい考えで、売却先を探していた。
同社は鉄道部門の売却先を日立と中国の鉄道車両メーカー、中国北車集団の2社に絞り込み、17日まで買収提案を受け付けていた。中国北車集団が買収案を提示したかどうかは不明。
フィンメカニカは鉄道事業のほか建設、エンジニアリング部門も売却する方針を打ち出している。