欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/11/24

西欧

ティッセンクルップ、4年ぶり黒字に

この記事の要約

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップが20日発表した2014年9月通期決算の最終損益は2億1,000万ユーロの黒字となり、前期の赤字(14億3,600万ユーロ)から大幅に改善した。黒字計上は4期ぶり。コスト削減が最大の収 […]

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップが20日発表した2014年9月通期決算の最終損益は2億1,000万ユーロの黒字となり、前期の赤字(14億3,600万ユーロ)から大幅に改善した。黒字計上は4期ぶり。コスト削減が最大の収益押し上げ要因で、コスト削減幅は目標としていた8億5,000万ユーロを1億5,000万ユーロ上回った。売上高も4%増えて413億400万ユーロに達した。

同社は鉄鋼事業の不振で業績が大幅に悪化していたが、米大陸鉄鋼部門は不採算の自動車用鋼板工場(米国)をアルセロールミタルと新日鉄住金に売却したことで最悪期を脱し、14年9月期は営業損益の赤字幅が前期の4億9,500万ユーロから6,000万ユーロに縮小。供給過剰と市場低迷に苦しむ欧州鉄鋼部門も同黒字が51%増の2億1,600万ユーロに拡大した。