仏通信最大手オレンジのステファン・リシャール最高経営責任者(CEO)は4日、英同業BTグループがオレンジまたはスペイン通信最大手テレフォニカの英携帯電話サービス部門の買収を検討していることについて、BTが年内にどちらを買収するかを決めるとの見通しを示した。
2001年に携帯電話サービス事業から撤退したBTは先月24日、同事業に再参入するため、テレフォニカの英子会社「O2」を含む2社の買収に向けた交渉を行っていると発表。オレンジは26日、O2以外の1社が同社とドイツテレコムが折半出資する「EE」であることを明らかにしていた。
リカールCEOは仏国内の経済会議で行った講演で、「BTには独自の日程がある」とした上で、同社がO2、EEのどちらを買収するかは「クリスマスの数日前までに分かるだろう」と述べた。