欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/5

西欧

ウーバーのハイヤー配車サービス、仏が禁止

この記事の要約

フランス政府は12月、スマートフォンのアプリケーションを活用した格安のハイヤー配車サービス「ウーバーポップ(Uberpop)」を2015年1月1日付で禁止すると発表した。無認可の運転手による営業がタクシー業界を圧迫してい […]

フランス政府は12月、スマートフォンのアプリケーションを活用した格安のハイヤー配車サービス「ウーバーポップ(Uberpop)」を2015年1月1日付で禁止すると発表した。無認可の運転手による営業がタクシー業界を圧迫していることや、安全上の問題を懸念したもので、欧州ではドイツ、オランダ、スペインに続く禁止措置となる。

米ウーバー・テクノロジーズが世界的に展開する同サービスは、スマホのアプリを使ってハイヤーを手配できるようにするもの。ウーバーがタクシー会社と提携して運営する別の配車サービスと異なり、自家用車を使った無認可ハイヤーの営業も可能となることから、このところ世界中で問題視されている。

フランスではタクシー業界が格安の無認可ハイヤーが増えていることで客を奪われているとして反発していた。仏内務省の報道官は禁止について、無認可営業であることに加えて、無資格のドライバーによる運手が危険で、しかも保険に加入していないため事故が起きた際に乗客への補償で問題があることなどを理由に挙げた。