欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/5

西欧

仏アトス、ゼロックスのITアウトソーシング事業買収

この記事の要約

仏IT(情報技術)サービス大手アトスは12月19日、米事務機器大手ゼロックスのITアウトソーシング(ITO)事業を10億5,000万ドルで買収することで合意したと発表した。今回の取引により、米国におけるアトスの事業規模は […]

仏IT(情報技術)サービス大手アトスは12月19日、米事務機器大手ゼロックスのITアウトソーシング(ITO)事業を10億5,000万ドルで買収することで合意したと発表した。今回の取引により、米国におけるアトスの事業規模は現在のおよそ3倍に拡大する。

発表によると、取引はすべて現金で行われ、ゼロックスには取引完了時の資産状況に応じて追加で5,000万ドルが支払われる可能性がある。買収手続きは今年第2四半期に完了する見通し。

ゼロックスは45カ国でITO事業を展開しており、従業員は約9,800人に上る。2014年の売上高は15億ドル前後と予測されている。アトスは同事業の取得により、1株当たり利益が10%ほど増加するとの見方を示している。なお、アトスは取引完了後、ゼロックスにITサービスを提供する。

一方、ゼロックスはビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)事業など成長分野への投資を加速させており、ITO事業の売却益を新たな買収資金に充てる方針を示している。