欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/5

東欧・ロシア・その他

デンソー、トルコの空調・冷凍機メーカーに出資

この記事の要約

デンソーは12月26日、トルコの空調・冷凍機メーカー、ディー・ジェイ・クール(イズミール)に50%出資したと発表した。欧州でのバス・農建機用エアコン並びに冷凍機事業の強化が狙い。 ディー・ジェイ・クールはサウジアラビアの […]

デンソーは12月26日、トルコの空調・冷凍機メーカー、ディー・ジェイ・クール(イズミール)に50%出資したと発表した。欧州でのバス・農建機用エアコン並びに冷凍機事業の強化が狙い。

ディー・ジェイ・クールはサウジアラビアの自動車販売業者アブデュール・ラティフ・ジャミール(ALJ)が2013年に設立した。バス・農建機エアコンや冷凍機製品の「Climart」ブランドのライセンスを持ち、知名度を生かした事業展開を行っている。出資比率はデンソーとALJが50%ずつとなる。

トルコは欧州市場向けの最大のバス生産国で、国内および輸出向けに年間約1万3,000台を供給している。今後も生産量が拡大する見通しで、デンソーは今回の出資を通じて同国のバス・農建機エアコンや冷凍機市場に新規参入し、事業拡大を目指す。

ディー・ジェイ・クールは資本金500万トルコリラ(約176万ユーロ)で、バス・農建機用エアコンと冷凍機の設計や製造、販売を手がける。デンソーは同国で2002年にカーエアコンやヒーターを製造するデンソー・トルコを設立している。