英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空の親会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は9日、買収を目指しているアイルランドの航空会社エア・リンガスに買収額引き上げを提案したが、拒否されたことを明らかにした。
IAGはエア・リンガスが保有するロンドンのヒースロー空港の乗り入れ枠を取得し、傘下のBAの基盤を強化するため、昨年12月18日にエア・リンガスに1株当たり2.3ユーロでの買収を提案。エア・リンガスは買収額を不満として拒否を表明していた。
IAGが新たに提示した1株当たりの買収額は2.4ユーロ。エア・リンガスの評価額を12億8,000万ユーロに引き上げたが、同社は応じなかった。
IAGは「新たな提案を行うか未定」としているが、市場では買収額をさらに引き上げるとの見方が浮上しており、エア・リンガスの株価は同日、前日を10%上回る2.5ユーロまで上昇した。