欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/19

EUその他

欧州委、音楽著作権管理団体の合弁計画を調査

この記事の要約

欧州委員会は14日、独英スウェーデン3カ国の音楽著作権管理団体によるオンライン音楽配信ライセンスを供与する合弁会社の設立計画について、正式に調査を開始したと発表した。合弁設立によって音楽配信サービス業界の競争が阻害され、 […]

欧州委員会は14日、独英スウェーデン3カ国の音楽著作権管理団体によるオンライン音楽配信ライセンスを供与する合弁会社の設立計画について、正式に調査を開始したと発表した。合弁設立によって音楽配信サービス業界の競争が阻害され、楽曲使用料が高騰する懸念があるとしている。

合弁会社は、大手音楽著作権管理団体である英PRSfM、独GEMA、スウェーデンSTIMが計画しているもの。欧州委が行った予備調査によると、これら3団体が現在管理している楽曲のレパートリーから見て、合弁会社が設立された場合に楽曲使用料が高騰し、欧州のデジタルサービスプロバイダーの事業環境が悪化する可能性があり、このことが究極的には音楽配信サービスの価格上昇や選択の幅が狭まるなど欧州の消費者に不利益をもたらす可能性があるという。

欧州委は5月29日に、合弁が競争を阻害するかどうかの最終判断を示す予定だ。