欧州委員会は19日、乱獲で個体数の減少が懸念されるスズキ(シーバス)を保護するため、スズキのEU内での遠洋トロール漁を制限すると発表した。産卵期の1月末~4月末を対象に実施する。
国際的な漁業管理組織の国際海洋利用審議会(ICES)は、欧州ではスズキの乱獲が進んでいるとして、2015年はスズキの主要漁場である英仏海峡、北海での漁獲を80%減らすよう勧告していた。これを受けて欧州委は緊急措置として、スズキの漁獲高が多い英国、フランス、オランダ、ベルギーと連携し、産卵期の遠洋トロール漁を禁止することを決めた。