保険大手RSAインシュアランス・グループは17日、バルト3国とポーランドの計4子会社を中東欧の保険最大手であるポーランドの国営保険会社PZUに売却することで合意したと発表した。売却額は3億ポンド(約3億6,000万ユーロ)。
売却するのは、リトアニア保険最大手のリトアニア保険とラトビアのAASバルタ、傘下のデンマーク保険会社コダンのエストニア部門、ポーランドのリンク4。売却額はバルト3国の3社が2億2,500万ポンド、リンク4が7,500万ポンドとなっている。年内の売却手続き完了を見込む。
RSAはアイルランド子会社の不正会計事件などを受けて悪化している財務の再建に向けたリストラを推進中。バルト3国とポーランド部門は、各国で大きなシェアを持っているものの、グループ全体の収益に占める比率は小さいことから、売却に踏み切った。