欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/16

西欧

エーオンが商船三井と用船契約、米国からLNG輸送へ

この記事の要約

独エネルギー大手のエーオンは12日、商船三井と用船契約を締結したと発表した。液化天然ガス(LNG)事業の強化戦略の一環。エーオンは米パイプライン運営会社ゴルフ・サウス・パイプラインとの間で天然ガスの輸送契約を締結しており […]

独エネルギー大手のエーオンは12日、商船三井と用船契約を締結したと発表した。液化天然ガス(LNG)事業の強化戦略の一環。エーオンは米パイプライン運営会社ゴルフ・サウス・パイプラインとの間で天然ガスの輸送契約を締結しており、米国産の液化シェールガスを欧州など世界各地に輸送する計画だ。

ゴルフ・サウス・パイプラインは米テキサス州フリーポートの液化ターミナルにつながる総延長105キロメートルの天然ガスパイプラインを建設。エーオンは同パイプラインを通して天然ガスを2018年から20年間、調達する。

商船三井との用船契約もこれに合わせて18年にスタートする。契約期間は20年間。商船三井は伊藤忠商事が将来50%を出資予定の船舶保有会社を通してLNG船を確保し、フリーポートをはじめとする米メキシコ湾岸地域の液化ターミナルで積み込んだLNGの海上輸送を引き受ける。

LNG船は貨物タンク容量17万9,900立方メートルのものを韓国の大宇造船海洋が最大2隻、建造する。エーオンは年80万トンのLNG輸送を見込んでいる。同社がLNG船を長期にわたって定期用船するのは今回が初めてという。