ハンガリー中央統計局(KSH)が11日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比でマイナス1.4%となり、過去最大の下げ幅を記録した。CPIの下落は5カ月連続。原油価格の下落を背景に、7分野のうち5分野でマイナスとなった。
下落率が大きかったのは車両用燃料などの製品(6.7%)と、電気・ガス・その他の燃料(5.2%)だった。サービスは前月を0.2ポイント上回る1.7%に上昇したものの、アルコール飲料・たばこ製品の上げ幅は同水準の1.2%だった。
価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率は0.7%で、前月から0.1ポイント縮小した。
ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は政策金利を7月から過去最低の2.1%に据え置いている。市場では、MNBが24日の金融政策理事会で金利を0.1ポイント引き下げるとの見方が出ている。