欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/23

西欧

米バークシャー、独バイク用品販売デトレフルイスを買収

この記事の要約

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは20日、バイク用品販売大手の独デトレフ・ルイス・モトアラート・フェアトリーブスの買収で合意したことを明らかにした。買収額はおよそ4億ユーロ。バー […]

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは20日、バイク用品販売大手の独デトレフ・ルイス・モトアラート・フェアトリーブスの買収で合意したことを明らかにした。買収額はおよそ4億ユーロ。バークシャーの買収先はこれまで米国企業が中心だったが、今回の取引を機に欧州企業への投資を活発化させる可能性がある。

デトレフ・ルイス(本社:ハンブルク)はバイク用のヘルメットや衣料品などの販売を手掛け、従業員1,500人以上を擁する。ドイツとオーストリアに70以上の店舗を展開するほか、オンラインストアを通じて25カ国で製品を販売しており、年間売上高は約2億7,000万ユーロに上る。デトレフ・ルイスと顧問契約を結ぶ法律事務所バイテン・ブルクハルトによると、創業者の故デトレフ・ルイス氏の夫人がバークシャーに買収を打診し、全株式を売却することで合意した。

バフェット氏は今月初めに出演した米ニュース専門チャンネル、フォックス・ビジネスの番組で、「おそらく欧州で小規模ビジネスを買収することになるだろう。ただ、大企業を買収したいと考えている」と語っていた。

デトレフ・ルイスの買収により、バークシャーは自動車分野でのプレゼンスを高めることになる。同社は米自動車保険大手ゲイコを傘下に持ち、昨年10月には米5位の自動車販売会社バン・タイル・グループの買収を発表した。また、2009年には世界的な金融・経済危機の影響で深刻な販売不振に陥った米高級二輪メーカーのハーレー・ダビッドソンに対し、約3億ドルの資金支援を行っている。