2015/3/16

EUその他

ハンガリーが核燃料供給契約を見直し、EUの要求に対応

この記事の要約

ハンガリーの原発増設計画をめぐり、同国がロシア原子力公社(ロスアトム)と結んだ核燃料供給契約をEUが不承認とした問題で、ハンガリー政府は13日、契約内容の見直し作業に入ったことを明らかにした。 ハンガリーとロシアは昨年1 […]

ハンガリーの原発増設計画をめぐり、同国がロシア原子力公社(ロスアトム)と結んだ核燃料供給契約をEUが不承認とした問題で、ハンガリー政府は13日、契約内容の見直し作業に入ったことを明らかにした。

ハンガリーとロシアは昨年1月、ブタペストの南方約100キロにあるパクシュ原子力発電所に新たに2基の原子炉を建設することで合意した。ロシア政府はハンガリーに対し、プロジェクト費用として最大100億ユーロを融資。ロスアトムが設置工事のほか核燃料供給、廃棄物処理、保守業務も合わせて手がける。EU加盟国が核燃料供給契約を結んだ場合、原子力共同体(ユーラトム)の承認を受ける必要がある。しかし、ユーラトムはロスアトムがパクシュ原発に独占的に燃料を供給するという内容の契約を承認することを拒否。欧州委員会もユーラトムの決定を支持したと12日付の英フィナンシャル・タイムズが報道。欧州委員会はこの問題は機密扱いであるとしてコメントを拒否したが、ハンガリー出身のナブラチッチ欧州委員が報道を認めていた。

ハンガリー首相府は声明で、ユーラトム側から、ロスアトム以外の業者がパクシュ原発に燃料を供給することができるよう契約を見直すよう要請があったことを明らかにし、「集中的な協議によって、数週間以内にユーラトムの要請に沿った燃料供給契約をまとめることができると期待している」と述べた。

契約見直しによってロスアトム以外の業者が燃料を供給できるようになった場合でも、ロスアトムの第3世代原子炉に適合する燃料を供給する業者を確保することは容易ではないとの指摘もある。ハンガリーの現地メディアは先ごろ、政府が米ウエスチングハウスと協議していると報道したが、同社の広報はこれを否定した。