欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/23

総合 – 欧州経済ニュース

スウェーデン中銀が追加利下げ、量的緩和も拡大

この記事の要約

スウェーデン中央銀行は18日、政策金利のレポ金利を0.15ポイント引き下げ、過去最低のマイナス0.25%にすると発表した。通貨安を誘導し、物価を引き上げるのが目的。同時に国債を買い取る量的金融緩和の拡大も表明した。 スウ […]

スウェーデン中央銀行は18日、政策金利のレポ金利を0.15ポイント引き下げ、過去最低のマイナス0.25%にすると発表した。通貨安を誘導し、物価を引き上げるのが目的。同時に国債を買い取る量的金融緩和の拡大も表明した。

スウェーデンは物価が上がりにくい状況が続いており、デフレ懸念がくすぶっている。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和でユーロ安・クローナ高に振れ、輸入コストが下がってインフレ率が下落するのを防ぐため、中銀は昨年10月と今年2月に計0.2ポイントの利下げを実施し、政策金利はすでにマイナスとなっているが、さらなる利下げに踏み切った。新金利は25日から適用される。

さらに中銀は、2月に100億クローナ(約10億7,000億ユーロ)の国債買い入れを発表していたが、新たに300億クローナの買い取りを発表した。26日から5月末にかけて実施する。