欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/30

西欧

英RBS、国際プライベートバンキング部門を売却

この記事の要約

英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は27日、プライベートバンキング(PB)子会社クーツの国際部門であるクーツ・インターナショナルをスイス同業ユニオン・バンケール・プリベ(UBP)に売却することで合 […]

英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は27日、プライベートバンキング(PB)子会社クーツの国際部門であるクーツ・インターナショナルをスイス同業ユニオン・バンケール・プリベ(UBP)に売却することで合意したと発表した。

金融危機で経営が悪化し、2008年に公的資金の注入を受けて救済されたRBSは、海外の非中核事業を縮小し、英国事業に集中する再編を進めている。今回の事業売却も同計画の一環。売却額は公表していないが、英フィナンシャル・タイムズは6億~8億ドル程度と報じている。

UBPは同族経営のプライベートバンク。英ロイズ・バンキング・グループの国際PB部門を2013年に買収するなどして急成長しており、2014年末現在の運用資産は987億スイスフラン(約12兆2,000億円)に上る。クーツ・インターナショナルの買収によってアジアなどの顧客基盤が拡大し、同資産額は1,300億スイスフランを超える。