ドイツのIfo経済研究所が25日発表した3月の独企業景況感指数(2005年=100)は前月の106.8を1.1ポイント上回る107.9となり、14年7月以来の高水準に達した。景況感の改善は5カ月連続。石油安とユーロ安が追い風となっており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済はさらに拡大する」との見方を示した。
今後6カ月の事業の見通しを示す期待指数は1.4ポイント上昇。現状判断を示す指数は0.7ポイント上昇し、2カ月ぶりに改善した。
部門別では建設業を除いて上昇した。製造業では特に期待指数の伸びが大きく、生産計画は14年5月以来の高水準となった。建設業は景況感指数の水準自体は高いものの、現状判断と期待指数がともに低下した。ジン所長は「建設ブームは続いているものの、勢いは弱まっている」との見方を示している。