欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/4/13

西欧

英ロンドン郊外で大型油田発見、埋蔵量1千億バレルか

この記事の要約

英石油探査会社のUKオイル・アンド・ガス・インベストメンツ(UKOG)は9日、ロンドン近郊で大規模な油田を発見したと発表した。埋蔵量は最大で1,000億バレルに達すると見られ、北海油田の生産量が減少している英国にとっては […]

英石油探査会社のUKオイル・アンド・ガス・インベストメンツ(UKOG)は9日、ロンドン近郊で大規模な油田を発見したと発表した。埋蔵量は最大で1,000億バレルに達すると見られ、北海油田の生産量が減少している英国にとっては朗報だ。

油田が発見されたのはガトウィック空港に近いウィールド盆地で、1平方マイル当たり1億5,800万バレルの埋蔵量が見込まれる。UKOGによると、この油田は環境への悪影響が指摘される「水圧破砕法(フラッキング)」を使わずに採掘することが可能。ただ、地質を考慮すると、実際に採掘できる量は全体の5~15%程度という。それでも、2030年までに英国の石油消費量の10~30%を賄えるようになる可能性があるといい、サンダーソン最高経営責任者(CEO)は「おそらく過去30年で英国の最も大きい陸上油田で、国家的意義がある発見だ」と話している。

AFP通信によると、英国では19世紀以来約2,000の油井が掘削されてきた。現在は250の油井が稼働しており、日量2万~2万5,000バレル(原油換算)を産出している。