後発医薬品世界最大手のテバ・ファーマシューティカルズ(イスラエル)は21日、米同業マイランに買収を提案したと発表した。買収額は400億ドル超。テバは買収が実現すれば売上高が300億ドルを超え、最大手の地位を強化できる。
テバの買収案は現金と株式交換を組み合わせた方式。1株当たりの買い取り価格は82ドルで、全株式を取得した場合の買収総額は401億ドルに上る。年内の買収完了を目指す。
マイランは8日にアイルランドの大衆薬大手ペリゴに288億6,000万ドルでの買収を提案したばかり。ペリゴは同日、取締役会が同買収の拒否を全会一致で決めたと発表した。
テバのエレズ・ビゴッドマン最高経営責任者(CEO)は声明で、マイラン株主に対して、ペリゴを買収することよりテバによる買収の方が得策として、買収に応じるよう呼びかけた。