欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/4/27

西欧

独企業景況感、6カ月連続で改善

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が24日発表した4月の独企業景況感指数は108.6となり、前月の107.9から0.7ポイント上昇した。改善は6カ月連続で、昨年6月以来の高水準に達した。中国、ロシア、ブラジルなど主要新興国の景気は […]

ドイツのIfo経済研究所が24日発表した4月の独企業景況感指数は108.6となり、前月の107.9から0.7ポイント上昇した。改善は6カ月連続で、昨年6月以来の高水準に達した。中国、ロシア、ブラジルなど主要新興国の景気は低迷しているものの、ユーロ安の効果で相殺されているもようだ。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済の上昇基調は続いている」との見方を示した。

事業の現状判断を示す指数が1.8ポイント上昇し、全体を押し上げた。今後6カ月の見通しを示す期待指数は0.4ポイント低下し、6カ月ぶりに落ち込んだ。

部門別でみると、製造業は6カ月連続で改善。期待指数はやや低下したものの、現状判断指数は大きく上昇した。工場稼働率は84.4%で長年の平均を1ポイント上回っている。

卸売業は期待指数が大きく上昇し、現状判断はやや悪化。小売業は両指数とも落ち込んだ。