ドイツのIfo経済研究所が24日発表した4月の独企業景況感指数は108.6となり、前月の107.9から0.7ポイント上昇した。改善は6カ月連続で、昨年6月以来の高水準に達した。中国、ロシア、ブラジルなど主要新興国の景気は低迷しているものの、ユーロ安の効果で相殺されているもようだ。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済の上昇基調は続いている」との見方を示した。
事業の現状判断を示す指数が1.8ポイント上昇し、全体を押し上げた。今後6カ月の見通しを示す期待指数は0.4ポイント低下し、6カ月ぶりに落ち込んだ。
部門別でみると、製造業は6カ月連続で改善。期待指数はやや低下したものの、現状判断指数は大きく上昇した。工場稼働率は84.4%で長年の平均を1ポイント上回っている。
卸売業は期待指数が大きく上昇し、現状判断はやや悪化。小売業は両指数とも落ち込んだ。