欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/4

西欧

VW、1~3月期は20%増益

この記事の要約

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が4月29日発表した2015年1~3月期(第1四半期)決算の純利益は28億8,700万ユーロとなり、前年同期から20.6%増加した。ユーロ安が追い風となったほか、中国合弁事業 […]

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が4月29日発表した2015年1~3月期(第1四半期)決算の純利益は28億8,700万ユーロとなり、前年同期から20.6%増加した。ユーロ安が追い風となったほか、中国合弁事業の収益拡大、新しいモジュール生産システム(MQB)の導入で増益を確保した。

売上高は10.3%増の527億3,500万ユーロ、営業利益は16.6%増の33億2,800万ユーロだった。

高級車ブランドのアウディ、ポルシェが利益をけん引する構造に変わりはなかったものの、スペインの大衆車ブランドであるセアトが7年ぶりに黒字転換を果たした。ヴィンターコルン社長によると、50億ユーロのコスト削減に取り組む業績不振のVWブランドでも1億ユーロのケタ台の前半ながらコストが圧縮されたという。