欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/11

東欧・ロシア・その他

「ターキッシュ・ストリーム」、16年末に稼働開始へ

この記事の要約

ロシア国営ガス会社ガスプロムのアレクセイ・ミレル社長は7日、訪問先のトルコで同国のユルドゥズ・エネルギー天然資源相と会談し、ロシアからトルコに天然ガスを供給する新パイプライン「ターキッシュ・ストリーム」の2016年12月 […]

ロシア国営ガス会社ガスプロムのアレクセイ・ミレル社長は7日、訪問先のトルコで同国のユルドゥズ・エネルギー天然資源相と会談し、ロシアからトルコに天然ガスを供給する新パイプライン「ターキッシュ・ストリーム」の2016年12月の稼働開始や、既存のトルコ向けパイプライン「ブルー・ストリーム」の改修などで合意した。

ターキッシュ・ストリームは、欧州連合(EU)との関係悪化でとん挫したガスパイプライン「サウス・ストリーム」のロシアから黒海までのルートを引き継ぎ、トルコのギリシャ国境まで敷設する新プロジェクト。昨年12月にトルコを訪問したプーチン大統領がサウス・ストリーム計画の中止と併せて発表した。総延長1,100kmで、輸送能力は年間630億立方メートル。このうち160億立方メートルがトルコ向けとなり、残りはギリシャ経由で欧州に振り向ける。

トルコはドイツに次ぐロシア産ガスの大口輸入国で、昨年の輸入量は274億立方メートルだった。