欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/26

東欧・ロシア・その他

ドイツテレコム、スロバキア子会社を完全買収

この記事の要約

独通信最大手のドイツテレコムは19日、スロバキア子会社であるスロバキア・テレコムの株式49%をスロバキア政府から取得し、完全子会社化すると発表した。取引金額は9億ユーロ。取引は当局の承認を得る必要がなく、買収手続きは数週 […]

独通信最大手のドイツテレコムは19日、スロバキア子会社であるスロバキア・テレコムの株式49%をスロバキア政府から取得し、完全子会社化すると発表した。取引金額は9億ユーロ。取引は当局の承認を得る必要がなく、買収手続きは数週間以内に終了する見通しだ。

ドイツテレコムは2000年7月にスロバキア・テレコムの株式51%を取得した。政府は先月、残る49%の上場計画を打ち出したが、今月7日にある戦略投資家からより条件の良い買収提案を受けたとして、中止を発表していた。

ドイツテレコムが13日発表した2015年1-3月期(第1四半期)の売上高は前年同期比13.1%増の168億4,200万ユーロと大きく拡大した。米国事業が好調で全体が押し上げられた格好。

営業利益(EBITDA)は26.2%減の41億6,000万ユーロに落ち込んだ。比較対象の14年1-3月期は不動産や中古車の売買仲介を手がける子会社スカウト24の資本70%を約15億ユーロで売却し利益が押し上げられており、その反動が出た格好だ。事業売却などの影響を除いた実質ベースのEBITDAは11.0%増の45億7,400万ユーロに拡大した。最終利益は56.7%減の7億8,700万ユーロだった。