欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/26

西欧

独企業景況感、7カ月ぶりに悪化

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が22日発表した5月の独企業景況感指数は108.5となり、前月の108.6から0.1ポイント低下した。同指数の悪化は7カ月ぶり。ただ、企業の現状判断はこれまでに引き続き改善しており、Ifoのハンス […]

ドイツのIfo経済研究所が22日発表した5月の独企業景況感指数は108.5となり、前月の108.6から0.1ポイント低下した。同指数の悪化は7カ月ぶり。ただ、企業の現状判断はこれまでに引き続き改善しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済は堅調を保っている」との見方を示した。

今後6カ月の事業の見通しを示す期待指数は103.0となり、前月の103.4から0.4ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月連続。世界経済の減速のほか、ギリシャの財政破たんリスクが高まったことも響いた。事業の現状判断を示す指数は0.3ポイント上昇の114.3となり、3カ月連続で改善した。

部門別でみると、製造業は現状判断指数が1年来の高水準に達したものの、期待指数は輸出見通しの悪化を受けてやや落ち込んだ。卸売業は両指数とも悪化。小売業は現状判断が大幅に好転し、期待指数も上昇した。建設業は現状判断が改善、期待指数が横ばいだった。