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2015/6/8

東欧・ロシア・その他

電通、ポーランドのデジタル広告代理店を買収

この記事の要約

電通は2日、国外事業を統括する英国の電通イージス・ネットワークを通じてポーランドのデジタル広告代理店マーケティング・ウィザーズを完全買収すると発表した。同国デジタル広告市場の力強い成長を追い風に事業拡大を図る。 電通はこ […]

電通は2日、国外事業を統括する英国の電通イージス・ネットワークを通じてポーランドのデジタル広告代理店マーケティング・ウィザーズを完全買収すると発表した。同国デジタル広告市場の力強い成長を追い風に事業拡大を図る。

電通はこれまでポーランドのデジタル広告事業を「アイプロスペクト」ブランドとして運営してきた。買収後はマーケティング・ウィザーズとアイプロスペクトを統合する。

電通によると、マーケティング・ウィザーズは2010年に創業。デジタル分野での戦略策定、検索エンジンマーケティング(SEM/SEO)、電子メール・マーケティング、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)、コンテンツ制作など、デジタル広告全般を手掛ける。とくにデジタル広告と消費者の購買行動の因果関係を測定し、消費者を実際の購買に動かすノウハウで強みを持つ。

電通傘下のカラが今年3月発表した世界の広告費成長率予測によると、ポーランド広告市場でデジタル広告はテレビに次ぐ規模となっている。また、昨年は広告市場全体の成長率が2.1%にとどまったのに対し、デジタル広告は7.5%増を記録。今年と来年もそれぞれ9%、11%の伸びが見込まれている。