欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/6/8

東欧・ロシア・その他

露トラック大手カマズ、自動運転試験実施へ

この記事の要約

ロシアのトラック最大手カマズは2日、トラックの自動運転の走行試験を近日中に実施すると発表した。自動運転技術を確立して国内主要都市間の幹線道路の事故を減らすとともに、同技術の製品化につなげる狙いがある。自動運転車両の実用化 […]

ロシアのトラック最大手カマズは2日、トラックの自動運転の走行試験を近日中に実施すると発表した。自動運転技術を確立して国内主要都市間の幹線道路の事故を減らすとともに、同技術の製品化につなげる狙いがある。自動運転車両の実用化は2020年頃を見込む。

試験用車両はカマズのトラック「KamAZ-5350」がベースとなる。レーダーやレーザーセンサー、ビデオカメラ、通信装備、制御用コンピューターなどを搭載する。

試験では遠隔操作や、あらかじめルートを設定した道路の単独走行、他車両と隊列を形成して自動運転を行う隊列走行のほか、ビデオカメラや全地球測位システム(GPS)、ロシア版GPSのグロナスを活用する走行など、10種類の自動運転技術の検証を予定する。

カマズは試験を通じて得られた結果を元に、運転支援システムや完全自動走行など3つの自動化技術について今後10年以内に製品化する意向を示している。