欧州委員会は24日、独自動車部品大手のマーレが米同業デルファイ・オートモティブの車載空調事業を買収する計画を認可したと発表した。両社の取引を認めても新生マーレは引き続き複数の強力なライバルとの競争にさらされるため、競争が阻害される可能性は極めて低いと判断した。
マーレは2013年に独ベーアを買収して車載空調事業に参入した。一方、デルファイの空調システム部門は欧州(ポーランド、スロバキア、ハンガリー)、米州(米国、メキシコ、ブラジル)、アジア(中国、インド)に計13工場を持ち、米国とルクセンブルクには開発センターを置く。マーレは2月にデルファイの空調システム部門を7億2,700万ドルで買収すると発表した。