欧州委員会は25日、フィリピンの航空7社に適用していたEUへの乗り入れ禁止措置を解除したと発表した。これによって同国の航空会社に対する同措置が全面解除されたことになる。
EUは2006年3月から安全基準を満たしていない航空会社を「危険な航空会社」のブラックリストに指定し、域内への乗り入れを禁止または制限している。フィリピンの航空会社をめぐっては、同国の航空当局による監督および検査体制が十分ではなく、安全面で国際基準を満たしていないとして、2010年に最大手フィリピン航空を含む全社が指定された。フィリピン航空は13年、格安航空最大手のセブエアーは14年に解除されたが、なお7社が乗り入れを禁止されていた。
新たにリストから外されたのは、アジアの格安航空最大手エアアジアのフィリピン子会社など。いずれも以前からEUに乗り入れていなかったが、同措置の解除によって各社には旅客が欧州の保険会社の保険に加入できるようになるといった利点がもたらされる。