欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/7/20

EU情報

6月のEU新車販売14.6%増、09年12月以来の高い伸び

この記事の要約

欧州の自動車市場が好調だ。欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタを除く27カ国)の6月の新車販売(登録)台数は136万4,009台となり、前年同月から14.6%増加。単月の上げ幅としては2009年12月 […]

欧州の自動車市場が好調だ。欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタを除く27カ国)の6月の新車販売(登録)台数は136万4,009台となり、前年同月から14.6%増加。単月の上げ幅としては2009年12月以来の高水準に達した。(表参照)

販売増加は22カ月連続。2015年上期の販売台数は、前年同期比8.2%増の716万9,984台だった。ACEAは通期の予測を当初の前年比2%増から5%増に上方修正した。

6月はフィンランドを除いて増加した。主要市場ではスペインが23.5%増と好調だったほか、フランスが15%、イタリアが14.4%、ドイツと英国が12.9%の幅で伸びた。

欧米の主要メーカーは軒並み増加。最大手のフォルクスワーゲン(VW)が16.8%増えたほか、PSAプジョー・シトロエン、フォード、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、BMW、ダイムラーが2けた増となった。

日本勢はトヨタが10%、日産が22.5%、マツダが20.8%、スズキが15.8%、三菱が55.2%の幅で増加した。ホンダは4.9%減と、唯一振るわなかった。販売台数は日産が5万1,556台と、首位トヨタの5万1,647台に肉薄している。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は、前年同月比14.8%増の141万3,911台だった。