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2015/7/20

西欧

ABB、世界最長の海底送電線を受注

この記事の要約

スイスの重電大手ABBは14日、ノルウェー国営送電事業者スタットネットと英同業ナショナル・グリッドから海底送電線を受注したと発表した。同送電線は全長730キロメートルで、海底送電線では世界最長。敷設が完了すると両国間で電 […]

スイスの重電大手ABBは14日、ノルウェー国営送電事業者スタットネットと英同業ナショナル・グリッドから海底送電線を受注したと発表した。同送電線は全長730キロメートルで、海底送電線では世界最長。敷設が完了すると両国間で電力を融通できるようになる。

送電容量1,400メガワットの高圧直流送電線を北海に敷設し、両国の送電網に接続する。受注高は4億5,000万ドル。2021年から稼働を開始する。

同送電線が開通すると、電力の有効利用が可能になり、両国の電力供給もこれまで以上に安定性が高まる。英国で風力が強く必要以上に風力発電を行った場合はノルウェーに電力を供給。同地の揚水発電所で下部貯水池から上部貯水池に水をくみ上げる。英国の電力需給がひっ迫した場合はノルウェーのダムで発電した電力を英国に供給する。