欧州委員会は7月27日、フランスがEUから違法な公的支援と認定された格安航空2社への補助金の回収を怠ったとして、同国政府を欧州司法裁判所に提訴したと発表した。
問題となっているのは、仏政府がアイルランドのライアンエアーとオランダのトランサビア航空と結んだ取り決め。欧州委は2014年7月、政府が両社をポー・ピレネー空港など地方空港に誘致する見返りとして、施設使用料の減免やマーケティング面の支援といった優遇措置を適用したことが違法な補助金に当たるとして、総額約1,000万ユーロを回収するよう命じたが、期限までに実施しなかったことから提訴に踏み切った。