欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/8/3

西欧

独ベーリンガー、米後発薬子会社を英社に売却

この記事の要約

英国の製薬大手ヒクマ・ファーマシューティカルズは7月28日、独同業ベーリンガー・インゲルハイムから米後発医薬品子会社2社を買収すると発表した。ベーリンガーは米国事業再編の一環として同2社の売却を模索していた。 ヒクマはベ […]

英国の製薬大手ヒクマ・ファーマシューティカルズは7月28日、独同業ベーリンガー・インゲルハイムから米後発医薬品子会社2社を買収すると発表した。ベーリンガーは米国事業再編の一環として同2社の売却を模索していた。

ヒクマはベーリンガー子会社のロクサーヌ・ラボラトリーズとベーリンガー・インゲルハイム・ロクサーヌを買収する。取引金額は26億5,000万ドルで、うち11億8,000万ドルを現金で支払う。残りは株式交換となり、ベーリンガーはヒクマの株式16.71%を取得する。さらにヒクマは、買収した2社の業績に応じて買収額を最大1億2,500万ドル上乗せする。

ヒクマは1978年にヨルダンで設立された企業で、現在はロンドンに本社を置く。ベーリンガーからは昨年に米後発薬子会社ベッドフォード・ラボラトリーズを買収したばかりで、今回の買収で米国の後発薬市場で6位に浮上する。