中国の電気機器メーカー、上海電気集団は8日、伊同業アンサルド・エネルジアの株式40%を取得することで合意したと発表した。アンサルドの親会社である伊政府系ファンドの戦略投資基金(FSI)から4億ユーロで買い取る。年内の取引完了を見込む。
アンサルドはガスタービンなどを製造する。同社は伊防衛大手フィンメカニカの全額出資子会社だったが、フィンメカニカが債務圧縮と中核事業に集中するため、昨年12月に持ち株のうち85%をFSIに売却していた。
上海電気は出資に伴ってアンサルドと業務提携し、中国にアジア市場向けのガスタービンを生産する合弁会社を設立する。また、中国に共同の研究開発センターも開設する。
FSIはアンサルドへの出資比率が45%に低下するが、今後も経営権を握る。将来的にはアンサルドを上場させる計画だ。