欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/12

西欧

上海電気、伊アンサルドに40%出資

この記事の要約

中国の電気機器メーカー、上海電気集団は8日、伊同業アンサルド・エネルジアの株式40%を取得することで合意したと発表した。アンサルドの親会社である伊政府系ファンドの戦略投資基金(FSI)から4億ユーロで買い取る。年内の取引 […]

中国の電気機器メーカー、上海電気集団は8日、伊同業アンサルド・エネルジアの株式40%を取得することで合意したと発表した。アンサルドの親会社である伊政府系ファンドの戦略投資基金(FSI)から4億ユーロで買い取る。年内の取引完了を見込む。

アンサルドはガスタービンなどを製造する。同社は伊防衛大手フィンメカニカの全額出資子会社だったが、フィンメカニカが債務圧縮と中核事業に集中するため、昨年12月に持ち株のうち85%をFSIに売却していた。

上海電気は出資に伴ってアンサルドと業務提携し、中国にアジア市場向けのガスタービンを生産する合弁会社を設立する。また、中国に共同の研究開発センターも開設する。

FSIはアンサルドへの出資比率が45%に低下するが、今後も経営権を握る。将来的にはアンサルドを上場させる計画だ。