メキシコのセメント大手セメックスは12日、オーストリアとハンガリーの事業を独同業ローアドルファー・グループに売却することでと合意したと発表した。取引額は1億6,010万ユーロで、売却益は債務返済に充てる。売却手続きは当局の承認を経て今年10~12月期に完了する見通しだ。
セメックスのオーストリア事業は24の採石場(昨年の生産量647万トン)と34の生コンクリート工場(同160万立方メートル)からなり、昨年の売上高は2億4,100万米ドル。ハンガリー事業は採石場が5カ所(136万トン)、生コン工場が34カ所(46万立方メートル)で、売上高は4,700万米ドルだった。
ローアドルファーはドイツ国内のほかオーストリア、伊、ハンガリーの計40カ所以上に拠点を持つ。従業員数は約1,000人で、セメント製造のほかコンクリート輸送、砂利採取などを手がける。