欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/8/24

西欧

ノバルティスがMS治療薬を拡充、GSKから買収で

この記事の要約

スイスの製薬大手ノバルティス(バーゼル)は21日、英同業グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発中の多発性硬化症(MS)治療薬「オファツムマブ」の権利を譲り受けると発表した。MS治療薬事業を強化する。 GSKにまず前払金 […]

スイスの製薬大手ノバルティス(バーゼル)は21日、英同業グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発中の多発性硬化症(MS)治療薬「オファツムマブ」の権利を譲り受けると発表した。MS治療薬事業を強化する。

GSKにまず前払金3億ドルを支払い、治験の最終段階であるフェーズ3の開始とともに2億ユーロを追加する。開発の一定目標の達成に応じてさらに最大5億3,400万ドルを上乗せするため、取引金額は10億ドルを超える可能性がある。

オファツムマブは抗CD20ヒトモノクローナル抗体製剤で、慢性リンパ性白血病(CLL)治療薬としてはすでに承認済み。ノバルティスは同薬のCLL治療薬としての権利については、GSKからの抗がん剤事業買収に伴いすでに取得している。