欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/8/31

EU情報

貴金属の現物取引で不正操作か、欧州委が銀行の調査開始

この記事の要約

欧州委員会の競争総局は25日、複数の銀行が欧州の貴金属スポット取引(現物取引)で反競争的行為に及んでいる疑いがあるとして、調査を行っていることを明らかにした。詳細は不明だが、米当局などと連携し、不正操作疑惑を追及している […]

欧州委員会の競争総局は25日、複数の銀行が欧州の貴金属スポット取引(現物取引)で反競争的行為に及んでいる疑いがあるとして、調査を行っていることを明らかにした。詳細は不明だが、米当局などと連携し、不正操作疑惑を追及しているもようだ。

欧州委のカルドソ報道官によると、問題となっている反競争的行為は、EU28カ国とアイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインの3カ国からなる欧州経済地域(EEA)での貴金属スポット取引に関するもの。対象銀行は明らかにしていないが、英HSBCは8月初め、貴金属取引関連でEU、米当局の調査を受けていることを確認していた。

ロイター通信によると、同疑惑をめぐっては英、独、スイスの金融監督当局も調査に乗り出しており、欧州委は各国当局と連携して調査を進めるとみられる。