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2015/8/31

西欧

仏トタルが北海の天然ガス資産を売却、原油安に対応

この記事の要約

仏石油大手のトタルは27日、北海の天然ガス関連資産を売却すると発表した。原油価格の下落によって落ち込んでいる収益の穴埋めが目的。売却額は5億8,500万ポンド(約8億ユーロ)に上る。 売却するのは、スコットランドのセント […]

仏石油大手のトタルは27日、北海の天然ガス関連資産を売却すると発表した。原油価格の下落によって落ち込んでいる収益の穴埋めが目的。売却額は5億8,500万ポンド(約8億ユーロ)に上る。

売却するのは、スコットランドのセント・ファーガスにある天然ガス輸送基地と、北海のフリッグ・ガス田の天然ガスを同基地に供給するフリッグUK(FUKA)パイプラインの株式100%、FUKAパイプラインとシェットランド諸島の天然ガスプラントを結ぶシェットランド・アイランド・リージョナル・ガス・エクスポート・システム(SIRGE)と呼ばれるパイプラインの株式67%。英国の投資会社で、北海の石油・ガス資産への投資を手がける英ノース・シー・ミッドストリーム・パートナーズに売却することで合意した。

トタルは原油安を受けて、新規投資の縮小、コスト削減を進めるほか、2015年から17年にかけて100億ドル相当の資産を売却する方針を打ち出しており、7月に北海の3ガス田の権益を8億7,300万ドルで売却していた。今年に入って決めた資産売却は、今回の案件を合わせて35億ドルに達した。