英小売最大手のテスコが中東欧事業の拠点をポーランドのワルシャワからチェコのプラハに移管する。ポーランドのラドモスチ・ハンドロヴェ紙がこのほど報じたもので、今後はプラハの拠点がチェコとポーランド、スロバキア、ハンガリーの事業を統括する。移管に伴い、現在ワルシャワで雇用されている120人は4人を残し解雇されるという。
テスコの中東欧事業は業績の低迷を受け、事業縮小の観測が何度も浮上していた。同社は英国でも売上高の減少に直面しており、今年初めには43の支店閉鎖を発表している。
テスコはチェコでスーパー200店舗に加え、ガソリンスタンド19カ所と7つのショッピングセンターを運営し、1万4,000人を雇用している。2013/14年度決算の同国事業の売上高は前期比で3.5%減少し、40億コルナ(約1億4,750万ユーロ)の赤字だった。