仏製薬大手のサノフィは8月31日、糖尿病治療で米グーグルと提携すると発表した。グーグルのライフサイエンス部門の血糖値解析技術などを活用し、糖尿病の新たな治療や管理に役立つ新技術の開発を目指す。
サノフィは糖尿病治療薬が事業の柱のひとつで、今年4~6月期の売上高は全体の約20%に相当する19億ユーロに上った。しかし、米国市場での競争激化による値下げなどで収益が悪化している。グーグルとの提携による新技術開発で、同部門の強化を図る。
グーグルのライフサイエンス部門は、これまでに複数の企業と医療分野で提携しており、スイスのノバルティスとは糖尿病患者の涙から血糖値を測定したり、老眼の人などが遠近の両方を見ることができるようにする自動焦点調節機能を備えたコンタクトレンズの開発を進めている。