欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/9/14

EU情報

ユーロ圏の4~6月GDP、前期比0.4%増に上方修正

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットは8日、ユーロ圏の2015年4~6月期の域内総生産(GDP)統計の改定値を発表した。前期比の伸び率は速報値で0.3%となっていたが、0.4%に上方修正された。 上方修正はイタリアが当初の0.2%増 […]

EU統計局ユーロスタットは8日、ユーロ圏の2015年4~6月期の域内総生産(GDP)統計の改定値を発表した。前期比の伸び率は速報値で0.3%となっていたが、0.4%に上方修正された。

上方修正はイタリアが当初の0.2%増から0.3%増に引き上げられたことが大きな要因。前年同期比の伸び率は1.2%から1.5%に改定された。EU28カ国ベースの伸び率は前期比が0.4%で速報値と変わらず。前年同期比は1.6%から1.9%に上方修正された。

ユーロスタットは同時に、1~3月期のGDPも上方修正した。前期比の伸び率はユーロ圏、EUとも0.5%となり、従来から0.1ポイント引き上げられた。前年同期比はユーロ圏が1.5%、EUが1.7%で、それぞれ0.2ポイントの上方修正となった。

一方、同日発表した4~6月期のGDP統計の詳細によると、ユーロ圏では設備投資が前期比0.5%減となり、前期の1.4%増からマイナスに転じたが、輸出の伸び率が前期を0.6ポイント上回る1.6%に拡大。個人消費も0.4%増と堅調を維持した。