欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/12

東欧・ロシア・その他

ミシュラン、ブダペストのタイヤ工場閉鎖

この記事の要約

仏タイヤ大手ミシュランは6日、ハンガリー・ブダペストのトラック用タイヤ工場を2015年中頃までに閉鎖すると発表した。トラック用タイヤの需要低迷と市場における競争激化を受けた措置で、同工場の生産はルーマニア、ポーランド、ド […]

仏タイヤ大手ミシュランは6日、ハンガリー・ブダペストのトラック用タイヤ工場を2015年中頃までに閉鎖すると発表した。トラック用タイヤの需要低迷と市場における競争激化を受けた措置で、同工場の生産はルーマニア、ポーランド、ドイツの工場に移管する。

ブダペスト工場は512人の従業員を擁し、「ライケン」、「トーラス」、「コルモラン」の各ブランドのトラック用タイヤを生産している。ミシュランは同工場の閉鎖を決めた理由を「工場が市街地にあるためこれ以上の拡張工事を行うことは不可能であり、競争力向上には最新設備の導入など巨額の費用がかかる」と説明した。同工場の生産は来年半ばまでにルーマニアのザラウ、ポーランドのオルシチン、ドイツのカルスルーエ、ホンブルク工場へ段階的に移管する。ハンガリーのもうひとつの生産拠点であるニーレジハーザ工場と、バーチの物流センターは操業を続ける。

欧州のトラック用タイヤ市場は2007年をピークに縮小が続いている。ミシュランは16年までに10億ユーロのコスト削減を達成することを目指している。