ドイツのIfo経済研究所が24日発表した2015年9月の独企業景況感指数(2005年=100)は108.5となり、前月の108.4を0.1ポイント上回った。同指数の改善は3カ月連続で、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済は堅調だ」との見方を示した。ただ、エコノミストの間からは、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受けて、今後は景気が悪化するとの懸念も出ている。
今後6カ月の事業見通しを示す期待指数が前月の102.2から103.3に上昇。5カ月ぶりの高水準に達し、全体を押し上げた。現状判断指数は114.8から114.0に低下し、2カ月ぶりに悪化した。
部門別でみると、製造業は期待指数がやや上昇したものの現状判断が悪化し、全体でも前月の11.1から10.1に低下。2カ月連続で落ち込んだ。判断の節目となるゼロは依然として大きく上回っている。増産を計画する企業も増えた。