仏自動車大手ルノーは9月28日、中国の東風汽車と共同で中国市場向けに電気自動車(EV)を生産すると発表した。ルノーの中型セダン「フルエンス」のEVモデル「フルエンスZ.E」をベースにしたもので、すでに試作車は完成しているという。
新型EVはルノーと東風の合弁会社である東風ルノーが2017年から生産を開始し、東風ブランドとして販売する。東風ルノーにとってこれが初のEV事業。生産台数など詳細は明らかにされていない。
ルノーと東風は持続可能な低炭素社会の実現に向けた新たな移動手段の開発・普及に取り組んでおり、新型EVの現地生産もその一環と位置付けられる。東風ルノーのジャック・ダニエル最高経営責任者(CEO)は「中国でのEV事業は、年末にパリで開催される国連の第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)のオフィシャルパートナーを務めるルノーの取り組みを示す新たな一例だ」とコメントしている。