ポルトガルの複合企業モタ・エジルグループは9月30日、傘下の港湾運営会社テルティル・ターミナルズ・デ・ポルトガルと物流会社モタ・エジル・ロジスティカSGPSをトルコの財閥ユルドゥルム・ホールディングが買収すると発表した。取引額は2億7,500万ユーロ。当局の承認を経て、年内にも手続きを完了する。
買収額にはモタ・エジルがポルトガル、スペイン、ペルーに持つ港湾運営権などが含まれる。ユルドゥルムの関係者によると、傘下の港湾運営会社ユルポートは買収を通して世界20位内に入る国際コンテナターミナル運営事業者となる見通しだ。
ユルドゥルム・ホールディングは港湾事業の他、肥料生産、造船事業など様々な企業を傘下に持つ。近年は港湾・海運事業に注力しており、2010年に仏コンテナ海運会社で世界第3位のCMA CGMの株式の一部に続き、11年にはマルタ港の運営を行うマルタ・フリーポートの株式50%を取得している。