欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/10/26

東欧・ロシア・その他

英M&S、バルカン5カ国から撤退

この記事の要約

英小売大手のマークス・アンド・スペンサー(M&S)はこのほど、クロアチア、スロベニア、セルビア、モンテネグロ、ブルガリアから事業撤退すると発表した。来年1月から5月にかけて計12店舗を閉店する計画だ。中東欧市場 […]

英小売大手のマークス・アンド・スペンサー(M&S)はこのほど、クロアチア、スロベニア、セルビア、モンテネグロ、ブルガリアから事業撤退すると発表した。来年1月から5月にかけて計12店舗を閉店する計画だ。中東欧市場では今後、好調なルーマニア、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー事業に集中する。

M&Sが成長市場と位置付けるチェコとポーランドでは2016、17年に店舗増設を予定する。ルーマニアでは今年夏に2店舗を改装したが、来年も1店舗を出店する計画だ。

M&Sは国際事業拡大に向けて17年までの3年間で店舗数を250店増やすという目標を掲げているが、先月になって、目標達成は「非現実的」との見方を明らかにした。シリアとウクライナの紛争を始めとした世界情勢の悪化や、中国の経済成長減速などで事業環境が変わったためで、ロシアで5店舗出店する計画も中止している。