照明機器大手の独オスラムは10日、マレーシア北西部のクリムに発光ダイオード(LED)チップ工場を新設すると発表した。市場が急成長する一般照明分野でのシェア拡大が目的で、まず3億7,000万ユーロを投資する。2020年までに総額約10億ユーロを投じる。
同社は現在57億ユーロに上るLED一般照明の世界市場規模が20年まで年7.5%のスピードで拡大すると予想している。クリムの新工場は世界最大の6インチLEDチップ工場となる見通しで、同社はスケールメリットとシナジー効果を引き出して価格競争力を高める意向だ。
オスラムが同日発表した2015年9月通期の純利益は前期比11.2%減の1億7,120万ユーロに縮小した。リストラ費用の計上が響いた格好で、営業利益(EBITA)も5.3%減の2億9,390万ユーロに落ち込んだ。売上高は8.4%増の55億7,420万ユーロだった。