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2015/12/14

西欧

JAB、カプセルコーヒーの米キューリグを買収

この記事の要約

独富豪ライマン家の投資会社JABホールディング(ルクセンブルク)は7日、同社を中心とするコンソーシアム(企業連合)がカプセルコーヒー大手の米キューリグ・グリーン・マウンテンを買収すると発表した。JABは近年、買収を通して […]

独富豪ライマン家の投資会社JABホールディング(ルクセンブルク)は7日、同社を中心とするコンソーシアム(企業連合)がカプセルコーヒー大手の米キューリグ・グリーン・マウンテンを買収すると発表した。JABは近年、買収を通してコーヒー事業を強化しており、その一環としてキューリグを傘下に収める。

キューリグを1株当たり現金92ドルで買収する。これは前営業日(4日)の終値を77.9%上回る水準で、買収総額は139億ドルに達する。この買収提案はキューリグ経営陣のほか、同社の筆頭株主であるコカ・コーラも承認しており、買収手続きは順調にいけば来年1~3期に完了する見通しだ。

JABは英消費財大手レキットベンキーザーの大株主で、香水大手コティ、高級婦人靴のジミーチュウ、高級靴のバリーも傘下に持つ。コーヒー分野では2012年に米ピーツ・コーヒー&ティーと同カリブコーヒーを相次いで買収。13年にも蘭DEマスター・ブレンダーズを傘下に収めた。