欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/12/14

西欧

英鉱業大手アングロ・アメリカンが合理化、従業員6割削減など

この記事の要約

英鉱業大手のアングロ・アメリカンは8日、大規模な合理化計画を発表した。資源価格の下落による経営悪化を受けたもので、保有する資産を60%程度減らし、人員の63%に相当する8万5,000人を削減する。 世界の鉱業大手は、主要 […]

英鉱業大手のアングロ・アメリカンは8日、大規模な合理化計画を発表した。資源価格の下落による経営悪化を受けたもので、保有する資産を60%程度減らし、人員の63%に相当する8万5,000人を削減する。

世界の鉱業大手は、主要市場である中国の需要減退で資源価格が落ち込み、経営環境が悪化。アングロ・アメリカンも財務が圧迫され、株価は大幅に下落している。こうした状況を受けて同社は2013年に着手したリストラを拡大し、資産売却を当初予定していた30億ドルから40億ドルに増やす。具体的には豪州、南アフリカで保有する炭鉱の一部などを売却する。リン酸、ニオブ関連事業の売却も視野に入れる。

このほか同社は、事業を6部門からダイアモンド、プラチナなど工業用金属、石炭・鉄鉱石などバルク商品の3部門に集約。設備投資も削減する。