仏エンジニアリング大手のアルストムは1日、補助蒸気設備部門を欧州の投資会社トリトンに売却することで合意したと発表した。非中核事業整理の一環で、売却額は約7億3,000万ユーロ。9月末までの売却手続完了を見込む。
アルストムの補助蒸気設備部門は、火力発電所向けの空気予熱器、石油化学業界で使われる熱交換器などを手掛ける。昨年度の売上高は約4億3,000万ユーロ。
アルストムは主力の発電関連事業が需要減少で不振に陥っていることから、昨年11月にリストラ計画を発表。非中核事業の売却で最大20億ユーロを調達し、債務圧縮や成長分野での買収に充てる方針を打ち出していた。